「片付けが進まない」と思ったら取り入れたい、作業効率を上げる小技(後編)

奈良のメンタルケア心理専門士・整理収納アドバイザーの本田一紗です。

今回は「『片付けが進まない』と思ったら取り入れたい、作業効率を上げる小技」の後編です。前回記事に引き続き、片付け現場で、作業効率を上げるために取り入れている小技を紹介したいと思います。

目次

片付けを効率よく進めるために

片付けはいろんな作業の組み合わせなので、要領よくやっていくには、ある程度経験や組み立てが要ります。今すぐ、全てを無駄なくというのは難しいですが、次のことを取り入れると、速さが大幅にアップすることが多いです。

後半の今回は、⑤~⑦を、以下詳しく解説していきます。

作業効率を上げる小技(後編)

5. ごみ分別は最後にまとめて

特にあらゆるものが混在している部屋の片付けでは、

のがおすすめです。

残す・手放すの仕分けのみ、いったん進めてしまい、その後に、ごみとして捨てるものの分別をまとめて行う…という具合です。(ただし、シュレッドが必要な書類は別です。次項で解説します。)

ものの行き先の分岐や段階が多くなると、それだけで作業のスピードは落ちますし、思考もざわついて疲れやすくなります。同時をやめると、作業がシンプルになる分、速く、楽になります。

もちろん、二人以上で片付ける際は、ものの持ち主が残す・手放すの判断、もう一人がごみの分別、という具合に手分けして同時並行が最も効率的です。でも、一人の際は無理せず、作業内容を分けることも選択肢にしてみてください。

6. ただし、処分書類は、内容を見た時点で「シュレッドする/しない」に分ける

前項で、ごみの分別は基本残す・手放すの仕分けとは別に、最後にまとめて行うのが効率的と述べました。でも、例外的に「残す・手放す」の仕分けと同時進行で分別したほうがいいのが、「シュレッド」するもの

主に個人情報の入った書類が該当します。

書類以外の不要品は、ごみとしての分別は、ぱっと見でできるものが大半です。でも、書類については、個人情報があるか(シュレッドが必要か)どうかは、再び読み込まないとわからないことが多いです。

ですので、

と、ごみ分別のために再度読む手間が防げます。

7. (2人以上で作業なら)同じ分野のものを集めてから仕分け

以前の記事「効率が上がる、疲れが減る…今すぐできる、片付け作業アシスト」でも触れましたが、いろいろなものが混在する片付け現場で、ものを出てきた順番通りに見て残す・手放すで仕分けると、下図のように、見たり考えたりのポイントが頻繁に切り替わります。

このように、判断ポイントがその都度変わるのはストレスですし、疲れやすくなります。本なら本、衣類なら衣類のモードで、ある程度続けて見たいものです。

ですので、私は片付けサポートの現場では、ご本人(ものの持ち主)に残す・手放すを判断してもらう前に、本は本、衣類は衣類など、おおまかな種類でまとめる「予備仕分け」をしています。そして、ご本人による残す・手放すの仕分けの際に、ある程度同じ種類のものを続けて見てもらえるよう、渡していっています。

なお、同じものが続きすぎても逆に飽きがきますし、書類など疲れやすいものもあります。これらも考えて、ご本人の様子を見ながら、適宜、渡すものの種類を変えています。

手伝う側にある程度のスキルが必要になりますが、その分、かなり進みがよくなります。二人以上で片付ける際は、ぜひ取り入れてみてください。

本日は、片付け現場で作業効率を上げる小技の中でも、

についてお話しました。

なお、片付けは自分達だけでは進めるのが難しい場合もあるかと思います。その際は、第三者の手を借りることも検討してみてください(私が代表を務めるアトリエめいでも、片付けのサポートをしております)。

当ブログでは、引き続き片付けのための記事を記していきます。ご興味のある方はチェックしてみてください。

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この記事を書いたのは…

メンタルケア心理専門士、整理収納アドバイザー1級。教育機関、自治体勤務を経て、2021年にアトリエめいを開業。 カウンセリングを重視した片付けサポートに取り組む。整理収納コンペティション2022にて最優秀新人賞を受賞。奈良県大和郡山市在住。

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