奈良のメンタルケア心理専門士・整理収納アドバイザーの本田一紗です。
本日は、久しぶりの片付け方法 解説記事です。片付け現場で、作業効率を上げるために取り入れている小技を紹介したいと思います。前編、後編に渡って解説していきます。
効率よく進めるのが難しい片付け
片付け作業が、なかなか思ったように進まない…効率が悪い気がする…
片付けはいろんな作業の組み合わせなので、要領よくやっていくには、ある程度経験や組み立てが要ります。今すぐ、全てを無駄なくというのは難しいですが、次のことを取り入れると、速さが大幅にアップすることが多いです。
- 迷ったら「残す」。すぐに決められるものだけ判断、と割り切る
- ものの仕分けで「移動」というカテゴリをつくる
- 相方が行方不明のもの、何のパーツか分からないもの用に「ペア探し中」ボックスを設置
- 捨て方や処分可否が分からないものは、その都度調べず後でまとめて一気に
- ごみ分別は最後にまとめて
- ただし、処分書類は、内容を見た時点でシュレッドする/しない に分ける
- (二人以上なら)同じ分野のものを集めてから仕分け
前半の今回は、①~④を、以下詳しく解説していきます。
作業効率を上げる小技(前編)
1. 迷ったら「残す」。すぐに決められるものだけ判断、と割り切る
残すか手放すかで迷い、遅々として進まない…という方に特にしてほしいのが、
「『迷ったら残す』と割り切る」
です。
「ここで手放さないと」と無理するのはしんどいですし、残す・手放すの間の葛藤は、短時間で強引に決着をつけようとするよりも、少し寝かせておく方がいいです。他の箇所の片付けを進めていく間に、自然と答えに近づいていくことが多いです。

葛藤がある際にどうするか?については、例えば
「〇秒(←10秒以下など、短くてOK)考えても決められなかったら、いったん残すことにする」
のように、自分の中でルールを作っておくのがおすすめです。
手放せないものが出てきてもいいので、「残す・手放す」の判断にトライできるものを増やします。自分にとっての価値や思い入れの強さは、ものにより差が激しいので、いろいろと見ていくと、手放しやすいものも必ず出てきます。
判断に葛藤がある難易度の高いものも、あっさり捨てられるものも、手放したときにスペースができるのは一緒
…ということで、楽に進めるところを、最初にとことん進めてしまうのが、効率がいいです。
達成感も出て片付けが楽しくなりますし、気持ちの余裕も出てきます。
2. ものの仕分けで「移動」というカテゴリをつくる
片付け中のものの仕分けでは、残す・手放すといった区分で分けていきますが、これらの他に、私が現場で使っている区分に
「他へ移動」
があります。

例えば、リビングを片付けていて、玄関に置く折り畳み傘が出てきたなど、「本来他の部屋にあるべきもの」が出てくることが、よくあります。
これらは、すぐ本来の場所へ返しに行きたくなりますが、その都度行くのは大変です。行き帰りに家族に呼び止められたり、他の用事に脱線してしまうこともあります。
ですので、よほど大きくて片付け作業の邪魔になってしまうサイズのもの以外は、
- すぐに戻しに行くのはいったん堪えて、「他へ移動」のものとして全部集めておく
- その日の作業の最後に、まとめて返しに行くツアーをする
ようにすると、効率がいいです。
ちなみに、この「返しに行くツアー」では、こういったボックスをカゴに使うと便利です↓

3. 相方が行方不明のもの、何のパーツか分からないもの用に「ペア探し中」ボックスを設置
「何かのパーツ」「片方しかない靴下」など、相方が行方不明で、残す・手放すを判断できないものは、かなり出てきます。
これらは、その都度調べたり相手を探したりせず、紙袋やボックスにいったんまとめておくのがおすすめです。私は現場ではよく「ペア探し中」のラベルを貼った紙袋を作り、その中に該当のものを入れていきます。続きの作業をしているうちに、相方が出てくることは、よくあります。
現時点での決断は保留すると割り切り、片付け終盤でも何のパーツか判明しなかったり、結局ペアが揃わなかった際に処分、ということにしておくと、作業が速くなります。
4. 捨て方や処分可否が分からないものは、その都度調べず後でまとめて一気に
次のようなものが出てきた場合も、それらだけでいったんまとめておき、作業の終わり(疲れたら、別日でもOK)などのタイミングでまとめて調べるのがおすすめです。
1. 捨てたいが、捨て方がわからないもの
2. 捨てても大丈夫か確認が必要なもの(例えば、家電パーツで本体が残っているかその場では分からないもの、ネット上でも公開されているかもしれない取扱説明書など)
出てきた都度に調べるより、ずっと効率が上がりますし、作業中、これらのために別部屋に移動したり、ネット検索しだしたりすると、思わぬ脱線につながることも。それを防ぐためにもおすすめです。

本日は、片付け現場で作業効率を上げる小技の中でも、
- 迷ったら「残す」。すぐに決められるものだけ判断、と割り切る
- ものの仕分けで「移動」というカテゴリをつくる
- 相方が行方不明のもの、何のパーツか分からないもの用に「ペア探し中」ボックスを設置
- 捨て方や処分可否が分からないものは、その都度調べず後でまとめて一気に
についてお話しました。
次回は、残りの項目
- ごみ分別は最後にまとめて
- ただし、処分書類は、内容を見た時点でシュレッドする/しない に分ける
- (二人以上なら)同じ分野のものを集めてから仕分け
を解説していきます。
当ブログでは、引き続き片付けのための記事を記していきます。ご興味のある方はチェックしてみてください。