冷蔵庫の各エリアの収納と、片付いた状態を保つコツ

奈良のメンタルケア心理専門士・整理収納アドバイザーの本田一紗です。

家の他のエリアから独立していて、中身は基本は賞味期限があるものばかり、ということで比較的片付けを進めやすい冷蔵庫。ですが、収納を工夫しないと、片付いた状態を保つのが難しい箇所でもあります。

本日は、冷蔵庫の各エリアの収納と、冷蔵庫を片付いた状態に保つコツについてお話したいと思います。

目次

中身を「捨てる」判断はしやすくても…片付いた状態を保つのが大変な冷蔵庫

冷蔵庫の中身は、基本は食品で、思い出品などは通常入っていません。ですので、賞味期限や見た目の傷み具合のみでものを「捨てる」判断ができ、片付けを進めやすいエリアといえます。

でも、収納に関してはシビアです。毎日ものの出入りがあり、しかも賞味期限(短いことが多い)のあるものを保管するので、他の場所以上に

ようにする必要があります。そして、中のものの形や大きさがバラバラで、奥行きや深さもそれなりにあるので、収納用品の活用が必須です。

冷蔵庫の各エリアの収納例

冷蔵庫の各エリアの収納例を紹介します。

メインの冷蔵室

冷蔵庫を開けた正面のスペース。

上部(写真①)  

取り出しにくく、見えにくいエリア。ここに収納した食材は、存在を忘れやすいです。「存在を忘れない定番品」のストックを置くのがおすすめです。冷蔵庫専用のトレーを置き、引き出す方式の収納が使いやすいです。

 中部・下部(写真②) 

出し入れがしやすく、在庫も見やすいエリアです。早く食べないといけないおかずなどの残りや、ご飯・パンのお供(漬物類、ジャム・バター類)をまとめたトレーやかごを置くのがおすすめです。

フリーのエリアを広くとると、鍋や大皿ごと入れる場合や、突然のいただきものの際も困りません。

中央の冷気の吹き出し口は、ふさがないようにします。

 卵ルーム(写真③)  

もともと冷蔵庫に付属のトレーだと入れ替えが面倒で…という場合は、トレーをなくしてしまって、市販のパックごと収めるのもありです。

チルド室(写真④)  

低温なので、肉や魚、ソーセージなどを置くと傷みにくいです。キムチなどの発酵食品も、低温だと発酵が進みにくいです。

サイドポケット

冷蔵庫のサイドポケットに、調味料のボトルなどが入っている。

温度が上がりやすく、取り出しやすいエリア。比較的温度が高くても大丈夫な飲料や、調味料が向いています。調味料のボトルは、冷蔵庫を開けて正面のスペースにしまうと、トレーなしでは奥のものが埋もれてしまいがちですが、サイドポケットだと、奥行きが浅いので存在を忘れにくいです。

製氷室 

冷蔵庫の製氷室が、保冷材の保管スペースとして使われている。

氷を使う場合は、そのまま製氷室として使ってください。氷を使わない場合は、普通の冷凍庫として使うのもありです。狭いので、例えば「保冷剤を保管、量はここに入るだけにする」など、量を制限したいものを入れるのに向いています。

冷凍庫

上部の引き出し

冷凍庫の上側の浅い引き出し。アイスクリームなどが入っている。

よく使うもの(例えば、毎食の味噌汁に使う冷凍きざみお揚げなど)や、子どもが食べるもの、忘れずにすぐ食べたいものを入れると便利です。出し入れの時間が少なくなり、冷凍庫内の温度上昇も防げます。

引き出し下 

冷凍庫の引き出し下のスペース。食パンや冷凍野菜、冷凍うどんなどが入っている。ボックスで区切ってある。

ともすれば、しまったものを忘れがちなエリア。上部の引き出しに入らない、大型のものや、使用頻度がさほど高くなく、かつ存在を忘れにくい定番ストック品の保管に向きます。

仕切りやボックスで区切り、ざっくりでいいので「ここには冷凍肉、ここには冷凍うどん」など、場所を決めるのがおすすめです。

野菜室

上部の引き出し

冷蔵庫の野菜室の上側の浅い引き出し。ミニトマトや、使いかけの切れ端野菜が入っている。

使いかけの切れ端野菜などは存在を忘れやすいので、目に入りやすいこのエリアに置きます。にんにく、ピーマンなど、小型で丸型の野菜の保管にも便利です。

引き出し下

冷蔵庫の野菜室の引き出し下のスペース。葉野菜や、大型の丸型野菜が入っている。

小松菜などの葉野菜やきゅうりは、市販の収納ボックスや、牛乳パック・ペットボトルを切って作った箱などに立てて収納すると埋もれにくいです。

キャベツなどの大型野菜が入るよう、区切りのないフリーのエリアも残します。

片付いた状態を保つコツ

エリア毎に収納を決めただけでは、また賑わって来やすい冷蔵庫。片付いた状態を保つために、次のことも実践するのをおすすめします。

調味料は使い切れるサイズを買う

「お徳用」の大容量サイズは、賞味期限までにその量を使い切れる家庭ではお得ですが、そうでなければ費用も無駄になってしまいますし、スペースも取ります。使い切れずに捨てることになってしまった「お徳用」調味料があれば、次回は通常以下のサイズで購入するのがおすすめです。

「残りものデー」を設ける

毎日料理するのが習慣…という場合は、食べきれなかった残りもので冷蔵庫がすぐ賑わってきます。週に1日など、「残りものデー」を設けて、その日の夕食は残りものかそのアレンジを食べるようにするのがおすすめです。食費や労力の節約にもなります。

買い物リストで在庫管理

食料品の買い出し先で「あっ、ケチャップまだあったっけ?見ておくの忘れた…」などはよくあります。食べ切るまで時間がかかるものを余分に買ってしまうと、それが冷蔵庫を陣取り、何週間もぎゅうぎゅうで…ということもあります。

これを防ぐため、スマホのメモに、「買い物定番リスト」を作るのがおすすめです。

毎週必ず買う牛乳、玉子、肉、野菜などの定番食品をリストにします(なお、私は食品に限らず、石鹸やティッシュなど、日常の消耗品も含めたものにしています)。そして、

で、その日の買い物リストを作ります。買い過ぎを防げる上、毎回考える手間も省けて楽です。

本日は、冷蔵庫の各エリアの収納と、冷蔵庫を片付いた状態に保つコツについてお話しました。

当ブログでは、引き続き片付けのための記事を記していきます。ご興味のある方はチェックしてみてください。

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この記事を書いたのは…

メンタルケア心理専門士、整理収納アドバイザー1級。教育機関、自治体勤務を経て、2021年にアトリエめいを開業。 カウンセリングを重視した片付けサポートに取り組む。整理収納コンペティション2022にて最優秀新人賞を受賞。奈良県大和郡山市在住。

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