キッチンの片付けはどこから進める?各エリアに収納するものの例も

奈良のメンタルケア心理専門士・整理収納アドバイザーの本田一紗です。

家の各部屋の中でも、比較的片付けがしやすいと言われるキッチン。

でも、料理という複雑な作業をするだけに、いろいろなものが集まり、あふれてしまいがちです。本日は、キッチンの片付けはどこから進めるか(片付けるエリアの順番)について、お話したいと思います。各エリアに収納するものの例にも触れます。

目次

片付けやすいと言われるが…散らかりやすいキッチン

食品や調理道具の集まるキッチンは、思い入れがあるものが少なく、比較的楽に手放せるものが多いです。そのため、片付けの最初にトライするのに向いています。

ですが、多くのものが毎日出入りする分、ものが多くなりやすく、特に何をどこにしまうかがあやふやだと、あっという間に散らかる場所でもあります。

そんなキッチンの片付けは、以下の順番で進めていくのがおすすめです。

次章で、各エリアに収納するものの例と一緒に、詳細を解説します。

キッチンの各エリアの片付けの順番と、収納するものの例

キッチンでの各エリアの片付けの順番を解説していきます。なお、各エリアに収納するものの例も紹介します。各ものをどのエリアにしまうか、決める際の参考になさってください(もちろん、台所の設計や生活スタイルにより、どこに収納すると使いやすいかは変わってきます。適宜アレンジしてください)。

1. 床、シンク、調理台、配膳スペース

まずはこれらの場所から始めて、作業動線と、ものの一時置き場を確保します。以後の片付けの効率がアップします。

なお、片付けの初めは

使っていないけど、捨てられない…

そんなものも多いと思います。

その場合は、まずは

  • 空のペットボトルや牛乳パック
  • 賞味期限を大幅に過ぎた食品

など、明らかなごみと思えるものだけでも取り除いてください。食品・飲料やその容器は体積が大きいので、それだけでも空間が増えます。

食器や食品などが出ている場合、他の「同じ種類のものがある場所(食器棚など)」にしまえれば、いったんしまいます。でも、入りきらない場合は、片付け作業中はリビングなど、台所以外にいったん退避させても構いません。

最初にしたいのは床で、捨てそびれて床置きになっているごみなどは取り除き、他の場所へ移動すべきものは移動させます。

次はシンクです。片付けでは手が汚れやすいですし、拭き掃除も伴います。ですので、シンクの不要品が除かれ、スペースが広くなっていると、後の作業がスムーズです。

シンク横の調理台や、レンジ・炊飯器横などの配膳スペースといったカウンター上も、最初に片付けると便利です。この後、吊戸棚などのものの出し入れなどしていきますが、これらのスペースが空いていると、ものを一時置きできます。作業がとても楽になります。

2. 吊戸棚 

次に進めたいのが、吊戸棚です。

吊戸棚の高さは家により違いがあります。扉にすぐ手が届く場合もあれば、踏み台を使わないとまず届かない場合もあります。

いずれにしても、高い位置には長く使っていないものが多く、見直すと、手放せるものがよく出て来ます。これらを取り除いてスペースができると、今後の作業で手放せないものが出てきた際も、その退避場所にできます。

吊戸棚には、万が一落下しても割れないもの、軽いもの、使用頻度の低いものをしまうのが定番です(吊戸棚の位置が低い場合は、一番下に使用頻度の高いものを入れることもあります)。

なお、踏み台を使わないと届かない高い位置は、

  • あえて収納には使わず、空けておく
  • 台所以外のもので、ほとんど使わないものを収納する

という選択肢もあります。

例えば、我が家は賃貸ですが、退去時に返却する水栓の蛇口や、洗濯機移動時用のパーツを、台所の吊戸棚にしまっています。

3. シンク下、コンロ下

特に扉が観音開きのタイプだと、使いこなすのが難しいエリアですが、それだけに、長く使っていないものが出て来ることがあります。何年も使っていない鍋など、不要品でも体積の大きいものが集まりやすいので、狙い目です。空くと、同じく大きいものの退避場所にできます。

このゾーンは多くの調理道具を収納するので、調理のしやすさに直結します。「片付けると、生活しやすくなる」を実感できる場所です。

シンク下には、水と共に使う調理道具をしまうのが定番です。ざるやボウルの他、最初に水をいれることが多い鍋ややかん、洗った根菜類に使う皮むき器なども、ここにあると便利です。湿気が多いので、食品を置くのはできる限り避けたいですが、洗剤のストックなどはしまえます。

コンロ下は、火を使う調理で使うものを集めると便利です。フライパンや油の他、引き出しがある場合はフライ返しなどもここに収めると楽です。

4. 配膳スペース下

ものが増えやすいエリアですが、賞味期限切れの食品を手放すだけでもスペースが生まれます。

ここにあるものはご家庭により様々ですが、「配膳スペースでよく使うもの」を収納すると便利です。例えば、お弁当をよく作り、おかずを配膳スペースで詰める、ということであれば、お弁当グッズは配膳スペース下収納にしまうと便利です。保存容器なども同様です。

配膳スペースで使うものでも、使用頻度がかなり低く、かつ軽いものは、吊戸棚に移動しても大丈夫です。配膳スペース下収納にゆとりができ、ぐっと使いやすくなります。

5. 食器棚

ここにある食器は、なかなか手放せないことが多く、片付けの難易度が高いです。でも、

「全部出し」して、同じ用途のものの総数や、それぞれの使用状況を確認

すると、不要なものが分かりやすいです。

なお、食器もカトラリーも、同じ規格・シリーズのものだと、うまく重なり、収納スペースを抑えられます。残すものを決める際は、何かのおまけでもらったなど「1点だけのもの」を優先的に手放していくと、スペースが空きやすく、生活での扱いも楽です。

今後、食器やカトラリーを新たに購入する際も、ぜひ同じシリーズで揃えてください。

また、お弁当を買った時にもらった割りばしやプラのスプーンが食器棚に…というご家庭もあると思います。これらは、気が付くとものすごい数になっています。処分するか、意識的に使って積極的に消費してください。

食器棚は食器やカトラリーをしまう場所ですが、お子さんが取り出しやすい位置に、お子さんの食べるお菓子をしまう、などもありです。

本日は、キッチンの片付けはどこから進めるかについて、またキッチンの各エリアに収納するものの例について、お話しました。

なお、自分達だけでは進めるのが難しい場合もあるかと思います。その際は、第三者の手を借りることも検討してみてください(私が代表を務めるアトリエめいでも、片付けのサポートをしております)。

当ブログでは、引き続き片付けのための記事を記していきます。ご興味のある方はチェックしてみてください。

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この記事を書いたのは…

メンタルケア心理専門士、整理収納アドバイザー1級。教育機関、自治体勤務を経て、2021年にアトリエめいを開業。 カウンセリングを重視した片付けサポートに取り組む。整理収納コンペティション2022にて最優秀新人賞を受賞。奈良県大和郡山市在住。

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