「セットだからとってある」付属品の片付けへのアプローチ

奈良のメンタルケア心理専門士・整理収納アドバイザーの本田一紗です。

もの本体と一緒に、セットでついている付属品類。片付けるご本人は、それらを使っていなくても残すことを望み、結構なスペースをとっていることがあります。本日はこれら付属品類へのアプローチについてお話します。

目次

「セットもの」の難しさ

家電のアクセサリーパーツ、数冊セットのアルバムの外ケース、コートの付属品のベルト…

「使っていないけれども、なんとなくとっておかれているもの」としてよく出会うのが、これら付属品類です。脇役ながら収納スペースをとることが多く、片付けを手伝う側としては、手放してもらえたら…と思うところでしょう。しかし、使っていないことがわかり、手放すのを勧めても、片付けるご本人には「いやいや、セットだから」と取り合ってもらえないことがあります。「セットもの」は、単体のものとはまた違った難しさが加わります。

セットものの付属品を片付ける際のポイント

これらセットものの付属品類を片付けていく際のポイントをご紹介します。

  1. まずは「手放すのも選択肢」と伝える
  2. 本人のこだわりが少ないものを探す
  3. 手放すときは気持ち悪くても、あとは意外と大丈夫、と気づいてもらう
  4. 他に大切にすべきものがあることを思い出してもらう

以下、順に解説していきます。

まずは「手放すのも選択肢」と伝える

「セットものは、買ったときの一式で揃えていないといけない」という考えに、ご本人が縛られている場合があります。ぜひ、「買ったときはセットになっていたものでも、使わないパーツだけ手放すのはありだよ」「自分の都合に合わせて使わない分を手放すのは普通のことだし、大丈夫だよ」と伝えてあげてください。

ただし、これですぐに手放すのは難しいので、あくまで心の準備という位置づけです。以前に記事「手放す準備になる会話」でも書きましたが、まずは「セットものでも、一部手放すのはあり」を情報として取り入れてもらい、選択肢として知ってもらう、ということです。

なお、「売るときのために付属品も残しておきたい」の場合は、売却が現実的かを考えます。中古でも需要があり値段のつくものなのか、売却時に付属品の有無の影響が大きいものなのかを、ご本人と一緒に確認します。

本人のこだわりが少ないものを探す

付属品を全保管するだけでなく、保管用と使う用に同じものを2点購入しているというぐらい、ご本人が揃えることに熱心な分野が時折あります。このようなコレクションに関しては、部分的であっても手放してもらう説得は無謀です。まずはこれらではなく、他のものを代わりに減らす方向で考えるのがおすすめです。

好きなシリーズの特典付きボックスは説得の余地がなくても、家電や衣類なら、使わない付属品はあっさり捨ててくれる場合もあります。ご本人の思い入れがある分野ほど、ものが多くなりがちですし、手伝う側としては、ここが片付けられれば…と思ってしまいますが、まずはご本人のこだわりが少ないところを見つけて、そこから進めると受け入れられやすいです。

「無頓着、こだわりがない」ところからのすすめ

片付け全体でも、ご本人が無頓着な分野のものから始めるのはおすすめです。以前に以下の記事で、「片付けに抵抗が大きい方は、一気に進める路線はやめておいた方がいい」と書きました。

でも、途中でご本人が楽に捨てられるものが判明すれば、その部分に関してはスピード感をもって進め、片付けの気持ちよさを実感してもらうこともできます。

服にはあまりこだわりがないから、まずクロゼットを片付けた。すると、思いの外よかった…そんな経験をして、こだわりのあるものについても、ご本人が自分から片付けを考えてくれる場合もあります。

手放すときは気持ち悪くても…あとは意外と大丈夫、と気づいてもらう

こうしてご本人のこだわりが少ないものを見つけたら、重要度が低いものから、「揃った状態でなくなった」にトライしてみてください。まずは小さくても、成功させることが重要です。大物は狙わず、8割以上の確率で成功する(ごみ袋から再び回収せずに済む)だろうと思えるものでやってみてください。

付属品を捨てると、最初の「揃った状態」でなくなります。そこに気持ち悪さを感じたり、どこか不安な気持ちになるかもしれません。けれども、その嫌な気持ちが永遠に続くわけではありません。

渋々捨てたけれど、その後は2、3時間もすれば全く別のことを考えるようになっていた。揃った状態でなくなったけど、その後は言われるまでそのことを思い出さなかったし、生活で問題はなかった…ご本人にそう実感してもらうことが、進める上での鍵になります。一つでうまくいけば、また別のものでもトライして、「揃ってなくても大丈夫」をしっかりしたものにしていきます。

もっと大切なものがあることを思い出してもらう

どうしてもものを減らさなくてはならず、ご本人にもう少し頑張ってもらう必要があるときは、「これを手放したら、〇〇(ご本人の大切なもの)をとっておくためのスペースができるね」と、他に大切にすべきものがあることを思い出してもらいます。そして、「さっきの〇〇と比べると、こちらはセットだったから残してるだけで、特に思い入れもないとのことだし、優先順位は低いかなと思うんだけど…どう?」というように、ご本人に話してみます。

収納スペースという現実に合わせるための提案ではありますが、大切なものに登場してもらうことで、「手放すこと」を受け入れやすくする効果もあると感じています。手放すのは、やはり気持ちが悪かったり、何かしら痛みを伴うものです。それでも、大切なもののためと思うと勇気が持てますし、それで割り切って捨てられることもあります。

「完全でないこと」を許せれば、進みやすい

今回のように、一式揃っていなくてもよしとするのもそうですが、片付けでは「完全、完璧であることにこだわるのをやめる」と、前に進みやすいです。

フリマアプリではもっと高く売却できるかもしれないけれど、早く出せるリサイクルショップに買い取ってもらう…洗濯物はたたむのが理想かもしれないけど、自分には大変だから、服が乾いたらハンガー掛けのまましまえる収納を考える…今の棚に収まるまでものを減らせるのが理想的だけど、とてもできないから、他部屋で余っていた棚を入れた…

完全、完璧を諦めて現実に合わせるのはご本人には大変なことですが、手伝う側自身もまた、片付けに完璧を求めず、「ベストでなくても、ベターで充分」とできれば、うまくいくと感じています。

本日は、セットものの付属品類を片付けるポイントについてお話しました。なお、自分達だけでは難しい場合もあるかと思います。その際は、第三者の手を借りることも検討してみてください(私が代表を務めるアトリエめいでも、片付けのサポートをしております)。
当ブログでは、引き続き、親や夫といったご家族の片付けを手伝うための記事を記していきます。ご興味のある方はチェックしてみてください。

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この記事を書いたのは…

メンタルケア心理専門士、整理収納アドバイザー1級。教育機関、自治体勤務を経て、2021年にアトリエめいを開業。 カウンセリングを重視した片付けサポートに取り組む。整理収納コンペティション2022にて最優秀新人賞を受賞。奈良県大和郡山市在住。

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