「お得」に弱く、ついものを手に入れてしまうときに…ものが今より増えるのを抑えるためのポイント

奈良のメンタルケア心理専門士・整理収納アドバイザーの本田一紗です。

無料で配られていると、使わないものでも受け取ってしまう。百均やバーゲンも大好きで、今必要でなくてもつい買ってしまう…

このように、片付けるご本人がお得感に弱く、本当に必要かを考える前に、ものを入手することがしばしば…という場合があります。本日は、そんな際に、ものが今より増えるのを抑えるためのポイントについて、お話します。

目次

捨てられないなら、最初から家に入れないのが一番だけれど…

片付けでは、基本的に「必要なものを必要な量だけもっている」状態を目指していきます。

今ある不要なものを手放すことが中心ですが、この他にも、今後同じ状態にならないために大切なことがあります。それが、「不要なものが家に入るのを防ぐ」ことです。

特に、捨てることに抵抗が大きい場合は、一度ものを入れてしまうと溜まりやすく、捨てる場合も気持ちの負担が大きくなります。だから、必要のないものは、そもそも家に入ってこないようにできれば一番楽です。

とはいえ、片付けるご本人が、

なかなか捨てられないけれど、ものを家に入れてしまいやすい…

そんな場合もあります。

よくあるのが、

ものをなかなか捨てられない一方で、「お得」が大好き。セール品や無料配布品、百均グッズがあるとつい買ったり、もらってしまう…そして、気が付くと、ものがかなりの量になっていた…

そんな状況かと思います。

「お得感からつい、買ったりもらったりしてしまう」を減らすためのポイント

捨てるのが難しいなら、せめて今のスピードでものが増えるのは抑えたい…そう感じる方も多いかと思います。片付けるご本人に「お得だと、必要でなくてもつい受け取ったり買ってしまう」行動を減らしてもらうためのポイントを紹介します。

まずはものの総量を把握してもらう

食品以外のものや、食品でも長期保存のできるものは、

「たくさんあってもすぐ傷まないし、そのうち使うから大丈夫」

と、ことあるごとに入手され、かなりの量になっている場合があります。

さらに、保管場所が決まっておらず、家や部屋のあちこちに分散している場合があります(特に、文房具やポケットティッシュ、タオルなどがそうなりがちです)。

まずは、散らばってしまっているこれらを、

ボールペンならボールペンで、メモ帳ならメモ帳で

と、種類ごとに集合させてください。そして、ご本人に見てもらいながら、

「黒のボールペンが40本もあった。こんなには使わないと思うんだけど…」
「メモ帳が16冊もある。形もバラバラだし、全部使うのは大変だと思うんだけど…」

など、具体的な数量も表現しつつ、これ以上集める必要はないことを伝えます。

もちろん、ご本人に見てもらうタイミングは、家にある全てを集め終えていなくても、ある程度の数になった時点で大丈夫です。

使用や入手の状況を聞く

特定のものが新たに入るのを防ぐためだけなら、先ほどの総量把握だけでも充分効果があります。しかし、お得感から入手するものが多岐にわたり、習慣のようになっている場合は、今本当に必要かを思い出してから判断するよう、促したいところです。

そこで、何か1種類のものでいいので、それについて、ご本人と次のような事項を確認していきます。もちろん、全てを聞こうとすると、ご本人が疲れたり、責められているように感じて離脱しやすいので、一部分だけで結構です。まずは、1つ目の「1つを使い切るまでの期間」だけでも聞いてみてください。

項目番号内容
・1つ使い切るまでの期間
・何ヶ月分あれば充分と感じるか
・(買った場合)どんなタイミングで購入しているか
・万が一、ストックを切らした場合、代わりに何を使えるか
・どこで買えるか
・(無料入手した場合)お店で買うとすると、値段はどれぐらいか
・(セールで買った場合)セール時以外の値段はどれぐらいか

以下、項目番号ごとの効果を簡単に解説します。

項目番号1

・1つ使い切るまでの期間
・何ヶ月分あれば充分と感じるか

→充分だと感じる在庫量をはるかに上回っていないか、確認してもらえます。

項目番号2

・(買った場合)どんなタイミングで購入しているか

→買い足す必要がない時でも「お得だから」と買っていないか、振り返ってもらえます。

項目番号3

・万が一、ストックを切らした場合、代わりに何を使えるか、
・どこで買えるか

→「ストックがなくなったら大変だから」と焦って買う必要がないものなら、それに気づいてもらえます。

項目番号3

・無料入手したものの場合は、お店で買った場合の値段はどれぐらいか
・セールで買ったものの場合は、セール時以外の値段はどれぐらいか

→受け取りを辞退したり、セールで買いそびれた後に、やっぱり入手したいとなった際に、何円程度損したことになるのか、確認してもらえます。「セールだし、今買わなきゃ損!」と思って買ったけれども、落ち着いて考えると、焦って飛びつくほどの金額差ではなかった…というのはよくあります。

なお、詰問するような尋ね方は避け、インタビューのつもりで聞いてみてください。目的は、ご本人に意識してもらうことであって、責めることではありません。手伝う側からすると、ご本人のものの持ち方や集め方について、強く指摘したくなることも多いと思いますが、そこは一歩引いた方が、ご本人は考えてくれます。

衝動買いしてしまいそうなら、「抑え込む」より「注意を他に向ける」

そうは言っても、衝動買いしてしまいそう…

そんな時は、買いたい気持ちを無理やり抑え込もうとするよりは、何か他のことに気をそらすようにしてもらうと、うまくいく場合があります。

「欲しい!買いたい!」となったときに、「買うのもありだ」と思いつつも、いったんその売り場からは離れ、本来用事のあったお店やお手洗いなど、他の場所を回ってもらうようにします。買いたいものが、ご本人にとって、そこまで重要でなかった場合には、この間に注意が自然と他のものに移り、衝動買いを避けやすくなります。

以前に以下の参考記事でも触れましたが、ご本人が、行動を思い立つとブレーキをかけるのが非常に難しい場合は、「思いとどまるよう制止する」よりは、「注意を他のことにそらす」方が効果的です。

実際に使い切ってもらう

特に、ここまでで判明した余剰分が捨てられない場合にしていただきたいのですが、集めたもののうち、使いかけのものから、ご本人に実際に使い始めてもらいます。そして使い切ってもらいます。

責任を持って使い切るのは意外と大変で、時間もかかります。使い切れない場合は捨てることになりますが、捨てるのが苦手な場合は、これも気持ちの負担になります。一度そう実感してもらうと、たとえ無料でもらえるものでも、入手には慎重になります。

もちろん、ご本人が途中で「使い切るのはしんどい」となれば、そこまでの努力を認めた上で、処分してもらってください。以前に以下の記事でもお話しましたが、「ものへの義理は果たされてますよ」と態度で示してあげるのは大切です。

受け取りを辞退するのはありと伝える

お店のキャンペーンで配っているおまけなどは、辞退するのもありだと伝えてください。「もう家に充分ありますので…」などの、具体的な断り文句も教えてあげると親切です。

断ると申し訳ない気がして、断れない…という場合は、

「受け取ってあげた時点で、充分相手を思いやってあげているから、あとは自分の都合に合わせて捨てても、大丈夫だよ」

と言ってあげてください。

すぐには受け取り辞退までいかないかもしれませんが、まずはこうした選択肢があることを知ってもらうのが大切です。

即実践にはならなくても、まずは情報として取り入れてもらえると、しばらくしてから「そうしてみようかな」と動いてくれることがあります。

「使い切れない分を今すぐ捨てる」は難しいことも

在庫過剰が判明し、使い切るのがしんどいことがわかっても、ご本人がすぐには捨ててくれず、歯がゆく感じることもあるかもしれません。

ご本人の心中は複雑です。

「きちんと責任をとらなくては…捨てるのは申し訳ない…」
「こんなに使わないのに、お得だお得だと集めてしまって…軽率だった」
「これほどあるのを分かっていなかったなんて…長年片付けていなかった自分が恥ずかしい」

こんな思いに苛まれていたりします。ショックが大きく、過去の失敗を認めて即捨てる方へ、というのが難しい場合も多いでしょう。

特に、収集が長きに渡っていたときほど、ご本人は大変です。前向きな行動まで、少なくともワンクッションは置かなければならないのは、ある程度仕方ないと思ってあげてください。

本日は、片付けるご本人が「お得」に弱い場合に、ものが今より増えるのを抑えていくためのポイントについて、お話しました。なお、自分達だけでは難しいと感じる場合もあるかと思います。その際は、第三者の手を借りることも検討してみてください(私が代表を務めるアトリエめいでも、片付けのサポートをしております)。

当ブログでは、引き続き、親や夫といったご家族の片付けを手伝うための記事を記していきます。ご興味のある方はチェックしてみてください。

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この記事を書いたのは…

メンタルケア心理専門士、整理収納アドバイザー1級。教育機関、自治体勤務を経て、2021年にアトリエめいを開業。 カウンセリングを重視した片付けサポートに取り組む。整理収納コンペティション2022にて最優秀新人賞を受賞。奈良県大和郡山市在住。

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