奈良のメンタルケア心理専門士・整理収納アドバイザーの本田一紗です。
部屋のあちこちにものがあふれていて、片付けたい。でも、どこから片付けるのがいいんだろう?…そう思ったことのある方は多いのではないでしょうか。
本日は、部屋の各場所を片付ける順番について、お話したいと思います。最後に、例外的に順番を変える場合についても触れます。
片付けの順番
床、机、押入…部屋のあちこちでものがいっぱい、片付けたい。でも、どこから片付けるのがいいかわからない…そんな際は、次の順番で進めるのがおすすめです。
- 床、通路
- ほとんど開けない押入などの収納
- 本棚など、いつもものを出し入れする収納
- 机やボードの上
順に解説します。
1. 床、通路
以前にキッチンの片付けの記事でも触れましたが、まずは
「足元の安全・動線・ものの整理ができるスペース」
を確保します。
床置きの荷物、ダンボールがあれば、それらを優先的に整理して、不要なものを除いていきます。また、床置き以外の、例えばドアノブや壁のフック等に掛けてあるかばんや袋なども、作業や移動の障害になるので、最初の段階で整理してしまうと、そこから後はかなり楽です。スムーズにものの仕分けができます。
なお、壁に掛けてあるものが減ると、部屋の見た目がかなりすっきりするので、モチベーションアップにもなります。
2. ほとんど開けない押入などの収納
表から分かりにくい場所なので、片付けは最後に回しがちなのですが、実は初期にしておきたい場所です。
ほとんど開けない=しばらく使っていなかったものが多い
と予想できます。久しぶりに開けると、手放せるものがかなり出てくるので、使える収納スペースが一気に増えます。
片付けでは、
- 残す/手放すをすぐには決められないもの
- 残すが収納場所がまだ決められないもの
- 手放すが、人に譲るなど、すぐには外に出せないもの
- 空になった収納用品(これから使うかもしれない)
といったものが出てきます。あまり開けない収納は、これらの、一時保管場所に最適です。
一時保管場所があると、片付け期間中も不便が少なくなりますし(床置きせずに済む)、気持ちにも余裕ができます。
3. いつもものを出し入れしている収納
出番が少ない収納のあとは、よくものの出し入れをする、出番が多い収納を勧めます。本棚(押入・クロゼット内ではなく、外に出ているもの)などが該当するかと思います。
ここを進めることで、さらに収納場所が増えます。
4. 机やボードの上
よく目に留まるので最初に初めてしまいがちですが、実は最後にするのが楽だったりします。
ここを最後にする場合は、既に押入や棚など、各所収納スペースを片付けてきた後なので、机・ボードに散らかるしかなかったものも、しまう場所ができています。そのため、スムーズです。
ここを最初にした場合、ものを減らした分はすっきりするものの、残すものはしまう先がないので、まっさらにするのはやはり無理があります。残すものの定位置を決めるのも、部屋の収納が未整理でぎっしりのうちは難しいです。
順番を変えるとき(片付けを手伝う際に)
ここまでで、おすすめの片付けの順番をお話しましたが、自分が片付けを手伝う立場の際は、先ほどの順番を入れ替える場合もあります。
床・通路を最初にするのは動きませんが、他については、片付けが必要なご本人が、早く片付けたいと望んでいる箇所があれば、そちらを優先することがあります。
おおむね、
片付けたい場所
=そこにあるものを減らす意欲が強く、片付けで大幅なスペース捻出が見込める箇所
といえます。
また、今まで片付けが億劫で、重い腰が上がらなかった場合は、せっかく上がったご本人のモチベーションを維持するのが大事です。多少のアレンジはきかせて、ご本人のフラストレーションが溜まる状況を避けつつ、できる範囲で、今回ご紹介した順番を促してみてください。
本日は、部屋の各場所を片付ける順番について、お話しました。
当ブログでは、引き続き片付けのための記事を記していきます。ご興味のある方はチェックしてみてください。