奈良のメンタルケア心理専門士・整理収納アドバイザーの本田一紗です。
以前に、以下の記事にて、片付ける場所の順番を解説しました。

一方で、「場所」ではなく「ものの種類」にフォーカスしたほうが、片付けやすい場合というのがあります。本日は、①どんなものがそれらに該当するのか、また、②ものの種類にフォーカスして片付ける際の、おすすめの順番 についても、お話したいと思います。
「場所」ではなく「種類」にフォーカスしたほうが片付けやすいもの
「ものの種類」にフォーカスしたほうが片付けやすい場合とは
先ほどの記事では、片付けの順番は、
床→あまり使わない収納→よく使う収納→机やボード
という流れがおすすめとお話しました。
一方で、このように「場所ごと」に片付けていくよりも、「ものの種類」にフォーカスして、カテゴリごとに整理していくほうが、進めやすい場合もあります。
それは主に、
- いわゆる「全部出し」だと、様々な種類のものが一挙に視界に入ってきてしんどい。しかし、同じ種類のものや似たものばかりだと、負担感が少ない
- 衣類のように、単体では残す・手放すの判断がしにくい。同じ用途のものの総数から、過不足を見て進めるのがふさわしい
といった場合です。以下、見ていきます。

A. 「全部出し」だと負担が大きい
人により差がありますが、A のように、ものが何であれ、未整理の状態で目に入るとしんどく感じやすい場合があります。
この際は、片付けサポートの現場では、お持ち主と一緒に全部出し方式をしつつも、以下の記事でも紹介した、「同じ分野のものを集めてから仕分け」を並行し、負担を和らげる方針で進めています。

この場合は、各タイミングで出てきたもの同士をまとめていくので、特にものの種類や、片付ける順番は決まっていません。強いて言えば、お持ち主が疲れないように順番調整をしつつ、Bの「単体では判断しにくいもの」も選り分けるかたちになります。

B. 単体では残す・手放すの判断がしにくい(本記事メイン)
一方、次のものに関しては、Bにあてはまるものとして、はじめから種類で集めて整理していくことが多いです。これらがまさに「『種類で集める』ほうが片付けやすいもの」となります。
- 衣類
- 食器
- 本
- 思い出品
- 趣味のグッズ
- 書類
まず①~⑤(書類以外のもの)ですが、これらはいずれも、よほど傷んでいる場合などを除いて、単体では残す/手放すの判断がしにくいものです。(眺めていると、どれも必要な気がしてきて、そこで止まってしまいがちです…。)
でも、同じ種類の品を一か所に集めると、
- 衣類や食器・本なら、過不足や内容が重複するもの同士が見えてくる
- 趣味や思い出の品でも「思ったより持っていた」ことに気づきやすくなる
となり、ここから積極的に判断していけます。

補足:書類の整理
また、⑤の書類ですが、こちらにも、例えば描いたイラストのように、同じ種類で集めると厳選しやすいものはあります。が、別の理由もあります。主に次の点からです。
- 書類は、散らばっていると、特に未処理のものが多い/部屋が荒れてしまっている感が出やすい。コンパクトにまとまっているだけでも気持ちの負担が和らぐ
- 提出物など、要対応のものが行方不明の際も、とりあえず書類が一か所に集まっていて「このどこかにある」だと、探しやすく、精神的にも楽
片付けはエネルギーが要るもの。整理を一気に進めるのは難しいことも多いですが、まずは一か所に集めるだけでも大きな一歩です。残す/手放すの判断が苦手な場合でも、集める作業だけならしやすいことも。まずは、ここから始めてみるのをおすすめします。

また、ここに挙げたもの以外でも、全部出しより、最初から種類で集めた方が自分は進めやすい、というものはあるかと思います。全部出し方式でどうもやりにくいな…と感じたら、ぜひ試してみてください。
片付ける際のおすすめの順番
次に、これらを片付けていく際の、おすすめの順番についてもお話したいと思います。
おすすめの順番は、
- 衣類
- 食器、本
- 書類
- 思い出品、趣味のグッズ
です。以下、詳しく解説していきます。
①衣類
最初にトライしたいのは、何と言っても①の衣類です。
実際に着ている・着ていない、サイズが合う・合わない、着用シーン(=今後の使用予定)などがかなりはっきりしているので、残す/手放すの判断がしやすいです。
さらに、体積が大きいものも多く、例えばニットやコートなどは、1着手放せただけでも、使えるスペースがかなり増えます。少ない判断回数で空き空間が増えていくのでモチベーションが上がりやすく、最初に手掛けるのにもってこいです。
また、日々使うものでもあるので、厳選することで管理しやすくなり、日常生活が確実に楽になります。ここからの片付けに充てる時間の余裕も、つくりやすくなるかと思います。

②食器、本
次におすすめなのが、②の食器と本です。
食器は使っている/使っていないがはっきりしていますし、使わなくなった理由…例えば、「重くてしんどい」「食洗機で洗えないのが面倒」などを振り返ることで、今後出番があるかが見えやすいです。

本は、内容が古くなっていて実質使えない実用書もありますし、図書館でも読めたり、スペースをとらない電子書籍になっているものもあります。既に本棚に集まっているなら、背表紙を見渡し、迷わず手放せるものを抜いていくだけでも、結構なスペースができます。売却する場合も、宅配買取を使えば、大きな手間をかけずに一気に場所を空けることができます。
また、食器・本のいずれも重量物なので、片付けの身体的負担を大きく感じないうちに、さらに防災面からも、早めに整理を完了できると安心です。
なお、片付けでの①服②本の性質については、こちらでも詳しく解説しています。

③書類
この次に進めたいのが③書類です。
書類は、片付けの初期にするのは、実はあまりおすすめはしていません。1枚1枚、文字情報もある資料を確認していくのはエネルギーが要りますし、その割に体積は減りにくいです。服などの整理を先にし、スペースがある程度確保できた後のほうが、落ち着いて取り組めます。

なお、先ほど触れたとおり、書類は(残す/手放すの仕分けはまだでも)一か所に集めるだけでも楽になります。片付け始めの時期、書類は「ひとところに集める」だけしておくのもおすすめです。
書類が手放しにくい際や、整理方法をもう少し詳しく知りたい際は、こちらの記事も参考になさってください。

④思い出品、趣味のグッズ
最後にしたいのが、④思い出品、趣味のグッズです。
これらは基本思い入れが強いもの達ですので、減らせないか、減らそうとしても、葛藤ばかり大きく、仕分けがしんどいものになりがちです。
ただ、他のものの仕分けが終わった後だと、
- 家の中に既にスペースが生まれていることが多く、そもそも数を減らしたくないこれらの仕分けをせずに済むこともある
- 減らさないといけない際も、他で減らせるものを減らした後なので、納得しやすい。「どれだけの量を減らせばいいか」も見えやすい
- 思い出品、趣味のグッズ以外のものを減らすかたちで対応したい場合も、他のものをひと通り見ているので、「まだ減らす余地のあるもの」を再考・捻出しやすい
と、かなり進めやすい条件が揃います。最後に回すのが断然おすすめです。

本日は、「場所」ではなく「ものの種類」にフォーカスしたほうが片付けやすいものは何か、また、ものの種類に着目して進める場合のおすすめの順番についても、お話しました。
当ブログでは、引き続き片付けのための記事を記していきます。ご興味のある方はチェックしてみてください。

